Eternita
日々の愚痴・妄想小話駄々漏れの場所。 内容はさしてないです....
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バサラ
にょ佐助+慶次の一応学園ものの端くれ。
テーマなし意味なしの日常の一コマ的な…
ちなみに、さすとけーじは同じクラス(2-B)です。幸村と政宗と小太郎は2-Dです。
まつさんと利家は3-Aがいいな。
にょ佐助+慶次の一応学園ものの端くれ。
テーマなし意味なしの日常の一コマ的な…
ちなみに、さすとけーじは同じクラス(2-B)です。幸村と政宗と小太郎は2-Dです。
まつさんと利家は3-Aがいいな。
突風はいろんなものを運んでくる。
その日、佐助は下校途中のスーパーで買い物をしていた。
「やっほー、しーちゃん」
「……珍しいね」
慶次がスーパーにいるなんて。
しかもこの時間に。
言いたかった言葉を飲み込み、無理に眉間に皺を作る。
「俺は、しーちゃんなんて呼び名、許可した覚えないんだけど」
「堅い事言わない言わない」
笑いながら見当外れな答えを返す慶次は、米粒ほども乙女の思考を分かっていないに違いない。
ああ、まつさんっていつも苦労してるなぁー。
一年上のまつ先輩には日頃から尊敬の念を抱いていたが、もはや崇拝に変わりそうな勢いだ。
大飯ぐらいの彼氏を持ち、さらにその破天荒な甥の食の世話までして、ましてそれが自らの幸せだとまで言い切る彼女の笑顔には、後光の光もかすんでしまいそうな気がする。
ま、何が言いたいかってぇと。
まつさんの爪の垢煎じて、一部のクラス男子に飲ませてやりてぇ!!
とりあえず、そういうことだ。
そうすれば、少しは家事の大変さが分かって、日頃の文句も減る気がする。
話は戻る。
「俺が嫌だって言ってるの」
「かわいいじゃん」
「どこが」
「え、忍ちゃんの方がいい?…言いにくい」
猿飛でいいじゃん。
思ってることは言わない、返される答えは決まっているから。
「苗字なんて他人行儀だし」
いや、他人でしょ俺たち。
「佐助ってのもねぇー、可愛くないし」
そりゃね、一般に女の名前じゃないし。
心の中だけでつっこむのが、慶次と話す時の癖になっている。
彼をまともに相手したら体力消耗が激しすぎる、という理由からだ。
一通り必要な物と、旦那と大将の嗜好品を籠に入れ終わると、レジへ向かう。
なぜか慶次もそれについてきた。
「ん?何か買うんじゃないの?」
「んー、まつ姉のお遣いはここじゃねぇから」
「……ああ」
一番梳いている右端のレジに並ぶ。
前にはちょっと少し痩せたおばあさんが会計をし、小銭を出している。
ここは、この近辺でもっとも大きなスーパーだが、賢い主婦、まぁつまり節約好きのご婦人方は、少し離れた商店街に買い物に行くことが、ままある。
特に魚介類を購入する時に。
「今日委員会だっけ」
まつ先輩は文化委員で、たぶん委員内の書記だったはず。
会議が終わる頃には、めぼしい魚は無くなっているだろう。
「そう、だから俺が代わりに、ね」
「ふーん」
ただ飯ぐらい、食費は前田家から出ているので実際は違うのだが、じゃないらしい。
ん?
ちょっと待てよ。
「なんで、スーパーにいるのさ」
後ろを振り返り見上げると、慶次は俺にまた笑い返した。
「しーちゃんの姿が見えたから」
「……あっそ」
冷淡に返すと、慶次は泣き真似をし出す。
笑い顔だからそれも全く効果なしだ。
「次の方ぁ~」
「あ、はいっ」
呼ばれ、提げていたカゴを台に置く。
会計を済ませて辺りを見回すと、いつの間にか慶次はいなくなっていた。
「奔放だねー」
囚われることをしらぬ姿は、いっそ清々しい。
旦那に変なことを教えられるのは勘弁だけど、俺は決して慶次を嫌っちゃいないんだろう。
あれを心から憎いと思える人間も、かなり希少だろうけどさ。
そんなことを思いながら、店を出る。
西の空に傾いた日が黄色い光で、空を覆ってゆく。
さて、旦那が部活終えて、お腹グーグーッ鳴らして帰ってくるまで、後1時間ちょっとってとこだろう。
それまでの動きを頭で簡単にシュミレートしながら、帰り道を歩く。
たまには、風に付きあうのも悪くない。
なんて、絶対に本人には言えないことを思った。
その日、佐助は下校途中のスーパーで買い物をしていた。
「やっほー、しーちゃん」
「……珍しいね」
慶次がスーパーにいるなんて。
しかもこの時間に。
言いたかった言葉を飲み込み、無理に眉間に皺を作る。
「俺は、しーちゃんなんて呼び名、許可した覚えないんだけど」
「堅い事言わない言わない」
笑いながら見当外れな答えを返す慶次は、米粒ほども乙女の思考を分かっていないに違いない。
ああ、まつさんっていつも苦労してるなぁー。
一年上のまつ先輩には日頃から尊敬の念を抱いていたが、もはや崇拝に変わりそうな勢いだ。
大飯ぐらいの彼氏を持ち、さらにその破天荒な甥の食の世話までして、ましてそれが自らの幸せだとまで言い切る彼女の笑顔には、後光の光もかすんでしまいそうな気がする。
ま、何が言いたいかってぇと。
まつさんの爪の垢煎じて、一部のクラス男子に飲ませてやりてぇ!!
とりあえず、そういうことだ。
そうすれば、少しは家事の大変さが分かって、日頃の文句も減る気がする。
話は戻る。
「俺が嫌だって言ってるの」
「かわいいじゃん」
「どこが」
「え、忍ちゃんの方がいい?…言いにくい」
猿飛でいいじゃん。
思ってることは言わない、返される答えは決まっているから。
「苗字なんて他人行儀だし」
いや、他人でしょ俺たち。
「佐助ってのもねぇー、可愛くないし」
そりゃね、一般に女の名前じゃないし。
心の中だけでつっこむのが、慶次と話す時の癖になっている。
彼をまともに相手したら体力消耗が激しすぎる、という理由からだ。
一通り必要な物と、旦那と大将の嗜好品を籠に入れ終わると、レジへ向かう。
なぜか慶次もそれについてきた。
「ん?何か買うんじゃないの?」
「んー、まつ姉のお遣いはここじゃねぇから」
「……ああ」
一番梳いている右端のレジに並ぶ。
前にはちょっと少し痩せたおばあさんが会計をし、小銭を出している。
ここは、この近辺でもっとも大きなスーパーだが、賢い主婦、まぁつまり節約好きのご婦人方は、少し離れた商店街に買い物に行くことが、ままある。
特に魚介類を購入する時に。
「今日委員会だっけ」
まつ先輩は文化委員で、たぶん委員内の書記だったはず。
会議が終わる頃には、めぼしい魚は無くなっているだろう。
「そう、だから俺が代わりに、ね」
「ふーん」
ただ飯ぐらい、食費は前田家から出ているので実際は違うのだが、じゃないらしい。
ん?
ちょっと待てよ。
「なんで、スーパーにいるのさ」
後ろを振り返り見上げると、慶次は俺にまた笑い返した。
「しーちゃんの姿が見えたから」
「……あっそ」
冷淡に返すと、慶次は泣き真似をし出す。
笑い顔だからそれも全く効果なしだ。
「次の方ぁ~」
「あ、はいっ」
呼ばれ、提げていたカゴを台に置く。
会計を済ませて辺りを見回すと、いつの間にか慶次はいなくなっていた。
「奔放だねー」
囚われることをしらぬ姿は、いっそ清々しい。
旦那に変なことを教えられるのは勘弁だけど、俺は決して慶次を嫌っちゃいないんだろう。
あれを心から憎いと思える人間も、かなり希少だろうけどさ。
そんなことを思いながら、店を出る。
西の空に傾いた日が黄色い光で、空を覆ってゆく。
さて、旦那が部活終えて、お腹グーグーッ鳴らして帰ってくるまで、後1時間ちょっとってとこだろう。
それまでの動きを頭で簡単にシュミレートしながら、帰り道を歩く。
たまには、風に付きあうのも悪くない。
なんて、絶対に本人には言えないことを思った。
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