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Eternita

日々の愚痴・妄想小話駄々漏れの場所。 内容はさしてないです....

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彩雲国物語 ( 双花+劉輝 )

3人の執務室での日常話。
激しく読みにくいので注意してください~。





いつまでも、いつまでも。

続いていくと、続いていってほしいと。

願い続けた景色を、僕自身がいつか壊してしまう日がくるのかもしれない。




自らが仕える、王のかなり方向の違う悲痛な叫びに、
おもわず楸瑛は執務室の扉の前で立ち止まった。

「暇だぞぉー!」

「うるさいっ」

太陽が中天に差し掛かった頃、ついに(今日は朝から不気味なほど真面目に政務に励んでいた)劉輝がぷちんっと切れた。
どたばたと机を叩き、だだっ子のように(元からそんな感じだが)喚いている。

「暇だ暇だ暇なのだーっ!!」

「んなわけあるかっ!この書類の束が見えないのか!?まだ、残ってるだろうが!!」

「ううっ、酷いのだ!絳攸は余にささやかな現実逃避すらさせてくれないのだ。」

「う、うるさいっ。現実逃避なら夢の中でしろっ!」

「それでは気晴らしにならな・・・・」

そのとき、コンコンッと控えめなノック音が響き、楸瑛が入ってきた。

「失礼、終わるまで待とうと思ったのだけれど、長期戦になりそうなので。」

「楸瑛!!」

ぱぁっとあからさまに嬉しそうな顔をした劉輝に絳攸は眉をよせた。

「おはようございます、話の筋がまったく読めなかったんですが。」

「そうだ、聞いてくれ楸瑛ひどいのだ絳攸が!」

「わかりました。聞きますから少し落ち着いてください。」

異常なほど熱く燃え上がっている主に、さすがの楸瑛も少し引いた。
絳攸の右頬がわずかに引きつって見えるのは、気のせいではないだろう。

机上の書類の束は、劉輝が机を叩いた振動ですっかり崩れてしまっている。

「楸瑛!今日余は自分でも珍しいと感じるほど久しぶりに早朝から仕事に励んでいたのだ、
朝ご飯もそこそこに執務室に入り浸って府庫にも行かず秀麗にも会えずに!」

絳攸の目が、だからどうした、と語っている。

「それなのに!それなのにだ、絳攸は余にわずかな休憩すら与えてくれないのだぞ。
毎日忙しいから、せめて気持ちだけは『暇』を満喫したいと
ささやかな抵抗を試みて現実逃避することすら思うことすらうるさいというのだっ!!」

一気に言い終えて肩で息を吐く年若い主上に、楸瑛はほとほと感服した。
ああ若いって、考えなしって素晴らしい。ある意味その勇気に賛辞を送りたい。

「絳攸はきっと将来仕事と結婚するのだいやもう添い遂げているのだ!
確かに文官はそれぐらいでないと国試になんて受からないかも知れないが、
余はぶっちゃけるとあまり勉強は好きではないし、
もちろん良い王にはなりたいしならなければいけないが書類と接吻などいやなのだぁ~!」

楸瑛の横では、そろそろ本当の意味で切れそうな絳攸が腕をプルプルとさせている。

「はぁ、・・まあ事情は分かりましたよ、一応。それでわたしにどうしろと?」

「おお、忘れるところだった。お茶を一緒に飲もうと思ったのだ!
茶菓子もあるぞ、暇にもってこいの面白い話も用意してあるのだ!」

さきほどまでの必死の主張は一体どこに消えたのか。

どうだすごいだろう準備万端いつでもいいぞ、
と自分の用意周到さに悦に入っている王を、本当に大物だと楸瑛は思った。
横から突き刺さるような殺気が分からないとは。
もし、理解した上でやっているのなら間違いなく彼は将来霄大師以上の狐狸になるだろう。

「主上・・」

「ん?どうしたのだ絳攸。そなたの分の茶菓子もちゃんと―」

「うるさいっ何が茶菓子だ!また残業したいのか貴様は!
おい楸瑛茶なんか入れてる暇があったらお前も手伝え言い訳は聞かんっ!!
ええ確かに俺は女は嫌いですよそしておそらくは主上のおっしゃった通りになるでしょう。
だがそれとこれと何の関係がある!?ええ!!
そんなことに問題をすり替える前にまず仕事しろーーーっ!!」

絳攸は劉輝に負けず劣らずの勢いで怒鳴った。
もはや執務室は大声大会でもやっているかのような五月蝿さだ。

「でもね絳攸、主上はまだ若いんだよ。たまには羽目を外してても、」

「何がたまに、だ!!
いつもいつもいつも!何かと言えばしんどい疲れた休憩しようしか言わないだろうが!!
言っておきますが主上、これは貴方が半年間も執務を放棄したツケです!
毎日真面目にコツコツやっておけばこれほど膨大な量にはなりません!」

「吏部の部屋は毎日絳攸が頑張っていても書類だらけだぞ。」

ぼそりと呟かれた抵抗の言葉さえ絳攸には無意味だった。

「人の揚げ足を取るなっ!!
とにかく今すぐ残りの仕事を片づけろ、これじゃあ湯飲みを置く場所もないだろうが!」

ダンッ、と絳攸が机を叩いたことで危うい均衡の上にあった書類がぱらぱらと床に落ちた。

「「えっ」」

同時に発した言葉に、絳攸がくるりと後ろを向いた。
そのまま自分の机に着き、黙々と筆を動かし始めた。

劉輝の顔がみるみる弾け、瞳がうるうると潤んでゆく。

「絳攸、君って素直じゃないねぇ。」

「絳攸ぅ~!」

「うるさいっ!!」

頑なに下を向いているのは確実に照れ隠しだろう。
分かり易い親友に楸瑛の口角が上がる。

「それじゃあ、時間を無駄にしないように。始めましょうか、主上。」

「うんっ!」


その日のお茶会は一刻続いたとか続かなかったとか。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

オチがない・・・!!
あることにはあるけど、全然表現できてない気がします。orz
果てしなく読みにくくて(いつものことですが・・)すみません。。。。。(土下座っ)



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