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Eternita

日々の愚痴・妄想小話駄々漏れの場所。 内容はさしてないです....

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『NARUTO』

下忍時代同期sが総登場してます。

わたし的に、サクラとシカマルは知能タイプの同類で気が合う。
ヒナタとシノはストッパー役(止め方は違うけど・・)、イノとキバはどこまでも突っ走るリードタイプで、中立っぽいのがチョウジってイメージがあります。
ナルトとサスケは時によるけど、
ナルトって結構常識人かも、最近思ってたり・・・どうだろう?


昔、夢を見た。

どうしようもない夢、決して叶いはしないとわかりきっていて・・・・

否、だからこそ、片時、泡沫の夢を見ていたかった。

果てない大空に翼を羽ばたかせるあいつらのように、いつか自分も空へ、と・・



中忍試験合格通達の翌日、
受付の扉から顔を出した途端、目の前にいたのは、なぜか赤面したヒナタだった。

「な、なな、ナルト、君っ・・ええ、と。あの、おっおめでとうっ・・ございます。」

「あはは、ありがとうってばよ、ヒナタ。」

改めて言われるとやっぱり嬉しい。
なんでそんなに顔を赤くしてんのかは、・・・・聞かないでおこうってばよ。
ヒナタが俺の前でどもるらずに話すことの方が少ない。

「これでやーっと、お前らに追いついたってばよ。」

「何、調子に乗ってやがる。」

「ほんと。生意気ねぇ、私達の方が先輩に決まってるじゃない。」

「そうそう、追いつくなんてまだまだ。
ナルト、あんた、リーさんやネジさん見てから言いなさいよ。」

「うわっ、酷いってばよサクラちゃん!」

しかもいつの間にか全員揃ってるしっ。
キバにイノに・・、おおシノまでいるってばよ。
受付のど真ん中に下忍時代の同期が大集合って、みんな暇なんだなぁ。

にしても、こいつらほんっと口が悪いってばよっ。
ちょっとした冗談として取れってぇの!
背後のキバに罵倒されながら頭をはたかれ、
イノには威張られ、サクラちゃんには正論ですっぱりと両断された。
特に、サクラちゃん・・最近ますます綱手のばあちゃんに似てきてねぇ?
少しでも得意になろうものなら、容赦なくたたき落とされんのって、親愛の情(のはずだってばよ!でなきゃ、マジで落ち込む)だとはいえ、やっぱり凹む。

「隅に移動しようぜ、入室の邪魔だ。ったく、めんどくせぇー。」

シカマル、・・お前ってばアカデミーん時から、本っ当に変わんねぇよな。
あー、最近忙しくて会ってなかったから、つい感傷的になるなぁ。

「・・・・んで?そう言えば、みんな何で集まってんの?」

ある意味、当然の疑問。
真っ先に出てこなかったのがちょっと悲しい。

「はぁ!?ちょ、あんたナルトぉ!馬っ鹿じゃないの!?」

「何だとぉ!」

何でそこまで言われなきゃ、なんねぇんだってばよっ。

「なっ、ナルト君っ」

「ああー、本当にめんどくせー。
イノ、言い過ぎ、んでもってナルトも、おめえもすぐけんか腰になるなよ。」

「「だって!」」

「ナ、ナルト君!あの・・これっ、受け取ってくださいっ。」

「え?」

ヒナタが綺麗にラッピングされた包みを差し出す。
・・・や、だからなんでそんなに手が震えてるんだってばよ・・

「・・俺に?」

ヒナタがこくりと頷く。

「ありがとうってばよ・・?」

俺の疑問を感じ取ったのか、大慌てでヒナタが何か言おうとしてる。
うーん、悪いけど全然分からないってばよ、ヒナタ。

「ナルト、」

「んあ?・・シノ?」

呼ばれて振り抜くと、目の前にはシノの肩があった。
・・・今日、このシュチュエーション多いな、

「俺たちは、お前が中忍試験に合格することを知っていた。
だから、前もって用意しておいた。それだけのこと。」

あー、そっか。
合格かどうかって、判断するのみんなだもんなぁ。

「・・・・・・・」

ああ!この包みの説明してたのかっ!
もうちょい、ましな説明しろってばよ、何のことかさっぱり分かんなかったしっ!
・・・・ん?

「え、知ってたって・・・、合格『する』ことを?『した』んじゃなくて?」

すると、サクラちゃんがにっこり笑った。

「合格するってことをよ。」

それって・・。
・・ちょっと、いやいや、かなり嬉しいかも。
なんて、考えてると後ろからスパンとはたかれた。

「何にやけてんだよ、このウスラトンカチ。」

「サスケっ!」

サスケとチョウジが立っていた。
任務報告書をぴらぴらさせているから、今まで任務だったんだろう。
・・そういや、さっきまでいなかったな。

「気味が悪い、・・・なんだよ。」

サスケの言葉が腹立つなんていつものことだけど、今日この時だけは別らしい。
にんやり、と笑ってやった。
本気で不気味そうにしてる。
むふふ、日頃の鬱憤晴らしだってばよっ!

シカマルやサクラちゃんが呆れたように溜息を吐いていた。
イノもキバも可笑しそうに口元を抑えている。
ヒナタは困ったように俺やサスケに視線を走らせていて、あのシノでさえも顔を背けて、でも手がぷるぷると震えている。
サスケの後ろにいるチョウジが苦笑しながら、つんつんとサスケを突いた。

「サスケ、そんな顔しててもナルトが調子に乗るだけだよ。」

あ、チョウジもさり気なく酷いこと言うようになってるなぁ。
まあいいか、今日の俺は最高に機嫌がいいし。
少しくらい、大目に見てやるってばよ。

「ねえねえサクラちゃん、この袋の中身、何?」

サクラちゃんには、当然俺の真意が分かったようでやれやれという風に、

「開けてみればいいじゃない。」

と言った。
その瞬間、サスケの顔が苦虫を噛み潰したようになったのは絶対気のせいじゃない。
受付室の隅はもう笑いの嵐で。
俺は、涙が出るほど笑い転げた。



ねぇ、この大空を、
虚ろな胸に突き抜けるような、碧の固まりの中を。

羽ばたける翼がまだ僕にもあるだろうか?

あいつらと共に飛びたつ権利が、まだこの身に残っているだろうか・・・。
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