Eternita
日々の愚痴・妄想小話駄々漏れの場所。 内容はさしてないです....
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
テスト一週間前で、既に半死状態でゼーゼー……
今更ながら、メディア論なんぞを取った自分に嫌気が。orz
番組の企画書だなんて何書けばいいの!?という感じです…
最初の頃、「授業の感想の少し高度っぽい文章」って言ってたじゃないか!と、喚いても遅いですが。
レポート形式の採点方法というのに、どうも慣れません。
うちの法学部じゃあ、ほとんどが試験。
では、愚痴は置いておきまして、以下遙か3(将望)。
遅すぎる七夕もの。
しかも、織り姫彦星の名前全く出てこない;;
さわさわと、買ってきた笹が揺れる。
その下で、長い紫苑の髪を靡かせて鼻唄を歌う幼馴染みは相変わらずで。
俺は密かに微笑んだ。
【紫の星空と、望みの行方】
「さ~さ~のぉ~はぁーさぁ~らさら~…」
「へたくそ」
「将臣くん!」
驚いたように振り向き、すぐさまムッとした表情に変わった望美の頭に手を置く。
そのままぐしゃりと髪を掻き混ぜると、ぎゃーっと色気のない声を上げる。
望美はぎろり、と俺を睨み、頭に置かれた手をどうにか退けようとする。
また無駄な事を…。
元凶が俺だなんて隅に置いておいて悪足掻きをする望美を呆れ半分、おもしろ半分で見下ろす。
「もうっ、重いよ将臣君!退ーいーてーっ」
「ん?何だ、この程度で音を上げるのか、白龍の神子様は」
「本当に重いんだよ!脳が潰れるっ細胞が死んじゃうっ」
はは大丈夫だよ今更だから、と口に出せばその瞬間拳骨が飛んできそうな事を考えて、余裕顔で口角だけ上げた。
そんな俺を、望美は胡散くさいと言うような目で見てくる。
「将臣君、もう手遅れだとか思ってるでしょ」
「…いや?」
「嘘!顔に書いてあるよ!」
「そうかぁ?」
「将臣君!!」
「はは、悪い悪い」
半笑いで告げる俺に、もうっと憤慨したように言い、それでも一つ息を付けば大概望美の怒りは収まる。
今回もそうだったようで、はぁーっと嫌にでかい溜息をはく。
それから、おもむろに月に向かい立てられた笹の天辺を見上げる。
「今年は会えたかなあ、」
――逢えていたら良い――
幼馴染みがそう思っているのは歴然で、なおかつ「誰と誰が?」なんて今日という日に夜空を見上げていて、わざわざ聞くのは野暮ってものだろう。
だから、俺は敢えて曖昧に…。
「さあな」
と、わざと望美の願いとは逆の事を言う。
「もー!将臣君ってほんとに夢がないねっ」
「そうかぁ?」
「そうだよ!一年間待って一度も逢えないなんて悲しすぎる…」
「去年、大雨だったから2年越しだな」
「だから…余計に、出会って欲しいよ」
自分の事でもないのに、今にも泣きそうな顔をする望美に、俺はもう一度頭を撫でながら苦笑する。
本当にこいつは、感受性が豊かでいつも突拍子もない事を言いだして…。
マジで呆れるほどのお人好し。
だが、そう思う俺こそ、「この星空の上にいる奴らの願いが叶えばいい」だなんて、馬鹿な事を夢見ている。
頭上を見上げ続ける望美の髪を、さらさらと梳く。
ん?と望美は首を傾げて俺の方をむく。
俺は、にぃっと歯を見せ笑って、そのまま勢いよく望美を抱き寄せる。
「将臣君!?」
「願い続ければ、いずれ逢えるさ」
「え」
「だろ?望美」
望美は、驚きにきょとんと大きな瞳を見開く。
その頬にかかる髪をはらうと、ぴくりと眉を震わせた。
そして、お互い、静かに目を閉じた。
その下で、長い紫苑の髪を靡かせて鼻唄を歌う幼馴染みは相変わらずで。
俺は密かに微笑んだ。
【紫の星空と、望みの行方】
「さ~さ~のぉ~はぁーさぁ~らさら~…」
「へたくそ」
「将臣くん!」
驚いたように振り向き、すぐさまムッとした表情に変わった望美の頭に手を置く。
そのままぐしゃりと髪を掻き混ぜると、ぎゃーっと色気のない声を上げる。
望美はぎろり、と俺を睨み、頭に置かれた手をどうにか退けようとする。
また無駄な事を…。
元凶が俺だなんて隅に置いておいて悪足掻きをする望美を呆れ半分、おもしろ半分で見下ろす。
「もうっ、重いよ将臣君!退ーいーてーっ」
「ん?何だ、この程度で音を上げるのか、白龍の神子様は」
「本当に重いんだよ!脳が潰れるっ細胞が死んじゃうっ」
はは大丈夫だよ今更だから、と口に出せばその瞬間拳骨が飛んできそうな事を考えて、余裕顔で口角だけ上げた。
そんな俺を、望美は胡散くさいと言うような目で見てくる。
「将臣君、もう手遅れだとか思ってるでしょ」
「…いや?」
「嘘!顔に書いてあるよ!」
「そうかぁ?」
「将臣君!!」
「はは、悪い悪い」
半笑いで告げる俺に、もうっと憤慨したように言い、それでも一つ息を付けば大概望美の怒りは収まる。
今回もそうだったようで、はぁーっと嫌にでかい溜息をはく。
それから、おもむろに月に向かい立てられた笹の天辺を見上げる。
「今年は会えたかなあ、」
――逢えていたら良い――
幼馴染みがそう思っているのは歴然で、なおかつ「誰と誰が?」なんて今日という日に夜空を見上げていて、わざわざ聞くのは野暮ってものだろう。
だから、俺は敢えて曖昧に…。
「さあな」
と、わざと望美の願いとは逆の事を言う。
「もー!将臣君ってほんとに夢がないねっ」
「そうかぁ?」
「そうだよ!一年間待って一度も逢えないなんて悲しすぎる…」
「去年、大雨だったから2年越しだな」
「だから…余計に、出会って欲しいよ」
自分の事でもないのに、今にも泣きそうな顔をする望美に、俺はもう一度頭を撫でながら苦笑する。
本当にこいつは、感受性が豊かでいつも突拍子もない事を言いだして…。
マジで呆れるほどのお人好し。
だが、そう思う俺こそ、「この星空の上にいる奴らの願いが叶えばいい」だなんて、馬鹿な事を夢見ている。
頭上を見上げ続ける望美の髪を、さらさらと梳く。
ん?と望美は首を傾げて俺の方をむく。
俺は、にぃっと歯を見せ笑って、そのまま勢いよく望美を抱き寄せる。
「将臣君!?」
「願い続ければ、いずれ逢えるさ」
「え」
「だろ?望美」
望美は、驚きにきょとんと大きな瞳を見開く。
その頬にかかる髪をはらうと、ぴくりと眉を震わせた。
そして、お互い、静かに目を閉じた。
PR
この記事にコメントする
この記事にトラックバックする
トラックバックURL: